光明禅寺は、鹿児島県指宿市にある曹洞宗のお寺です。
前身である「光明寺」は文武天皇元年(697年)、東方唐山に建立され、十一面観音菩薩を本尊として安置しました。開山は定彗和尚といわれています。
その後年月とともに御堂は廃れ、破損しましたが、應永年間中に、島津家七第目当主「島津元久」により現在の南迫田に場所が移されました。石屋和尚を勧請開山に、守翁和尚を住持とし、島津家の菩提寺(福昌寺)の末寺として栄えました。
光明禅寺には、鎌倉時代中期の制作と推定されている木造阿弥陀如来像(県指定有形民族文化財)や「指宿」発祥の証とされる「湯豊宿」の記載がある板碑など、貴重な文化財が多数安置されています。